『敗北と死に至る道が生活』その544
「あるきかたがただしくない」という漢字があることを教えるとたいていの人は反論する。ちょっとばかり聞いた話を人に伝えるときは注意が必要である。発信源が自分になってしまうからだ。自分だって『テレビで言っていた』、『ネットでかいまみた』というレベルでしか知識がないのであって、それを人に伝えるような立場ではないことが分かる。私はこのような考え方なので、人と会話が成立しない。自ら話し掛けることもないし、そんなスタンスで生きているから、誰も話し掛けてこない。あの頃のように、どーでもいいような会話で笑いたい。あの頃のように。発展しないだろう会話があらぬ方向に発展する可能性もあろうばかりか、発展しないだろう会話をいかに発展させるかが芸人としての生き様である。