『敗北と死に至る道が生活』その567
子供たちは自分が掃除や洗濯をしないから部屋だろうが外だろうが大はしゃぎである。何も考えていない。私なんかひとり暮らしだから、野菜炒めをしている最中、耐熱鍋の蓋が床に落ちそうだったから『足で触ってワンクッション与えたら割れないんじゃないか』という思い付きを落ちたときから床に着地するまでの零コンマ何秒という瞬時に思いつき、耐熱鍋の蓋に足を当てたら運悪くかなり的を突いたらしく、床に落ちる前に割れてしまった。合気道のおかげだ。
気が付けば親指から大出血である。絨毯やら壁が血まみれになりながらも、それを拭いたり、野菜炒めは高温短時間が勝負なので止血をしたりしながらも料理は続けなければならないし、痛みをこらえながら喰う野菜炒めは、私のほうが痛まった感じでうまくもなんともない。更にバンドエイドを常備してないから足をひきずりながらドラッグストアへ買いに行かなければならなかった。みじめだ。しかしバグダット一般市民のことを考えればそんなことは言っていられない。
子供たちは自分が掃除や洗濯をしないから部屋だろうが外だろうが大はしゃぎである。今日も明日もうんこのことで笑っている。きっとあさってもそうなんだろう。バグダット一般市民や北朝鮮政治犯強制労働収容所のことなんかこれっぽっちも考えないのだろう。そうかと思えば人ごみで大声を出して叫んだりする。きっと覚醒剤でもやっているのだろう。少子化マンセー。年金制度(国家が運営するネズミ講)は既に崩壊している。江角。よくやった。いいオチだった。