『敗北と死に至る道が生活』その640
私は最近個人情報について過敏になっている。やたらな所で電話番号など記入するものではない。かと言って『電話はありません』『書きたくありません』などと言うとややこしいことになるので、さらっと適当なものを書いておけばいい。大体こっちから電話をすることはあっても向こうから用事があることなどあまりない。用事があったとしても、セキュリティー上のリスクを考えれば、私は連絡が取れない方をとる。
しかし電話番号というのは識別IDに丁度いいので、大抵の団体に電話をすると『電話番号を教えて下さい』と言われる。電話番号を端末に入力するとその人の情報が出てきて話がスムースに進む。だから適当なものとはいうものの自分がどんな嘘の番号を言ったか覚えておく必要がある。本当の番号の裏返しとか、前4桁・後ろ4桁を入れ替えるとか。わずらわしいが、自己防衛手段だ。私はこれをNTTにも実践して訳のわからないことになってしまった。
もちろんホテルに泊まるときなんかは頭に思いついた適当な番号ですませている。本当は宿泊約款に違反するらしい。そのホテルで何か事件が起きて、その日泊まった宿泊客で連絡がとれないのが唯一私の書いたものだったとしても知ったこっちゃない。
なんだか自分が犯罪者になっている気がしてきた。まぁ考えすぎっちゃぁ考えすぎだな。