『敗北と死に至る道が生活』その655
私のあこがれは高倉健だと言ったら彼女に笑われた。ベタすぎると。高倉健はホモだとかなんとか言われているが、そんなことはどうでもいい。大人としての魅力は、寡黙なくせにただならぬ存在感を築き上げているというところだ。
沢木耕太郎の本を読んでいたら高倉健と対談していた。沢木耕太郎がDJをやっている、とあるラジオ番組で対談したらしい。沢木耕太郎と高倉健は友人なので気軽に呼んでしまった。後日ラジオ側の製作スタッフが、そういえば出演料払わないとと気がついて、高倉健の事務所に電話したそうだ。『ラジオ番組が払えるような金額じゃありませんよ。だからいらいないです。』と言ったそうだ。
私なんかお釣りを多くもらったら逃げるように帰ってくる。器が違う。私の使っている器はダイソーで買ったものだ。しかも少し欠けている。