『凡人-散歩き-』その799
実家のほうに私宛の架空請求の葉書が来たと電話があった。そんなものは架空請求だから放置しておけと言っているのだが、いちいち文面を読んで心配している。心配症だ。老人は真面目だから困る。うちの両親はテレビを一切見ないので情報に疎い。(そのくせNHK払っている。老人は真面目だから困る。)私が声を変えて電話して、『息子が車で事故を起こして妊婦に怪我を負わせて緊急医療体制のある千葉医大に運ばなければ間に合わないのでヘリコプターのチャーター代を至急振り込んでください。』とでも電話するか。
振込みに出ようとしたらあほだ。ATM使いこなせないのだ。しかし心臓発作で死んでしまうことも考えられる。そんなことになったら私は黙っておこう。親族には本当に架空請求の電話があっってショック死したのだと思わせておこう。”平気な顔で葬儀に参列する息子”などとテレビに出てしまうかもしれない。
なんていう妄想をしてみた。私が一番心配症か。