『クリスマスじゃなくて天皇誕生日ですから生活』その819
大掃除をしてみた。台所の皿などの地震対策もかねて。大事なことは皿が落ちないようにすることではないことに気がついた。落ちる皿を捨ててしまうことだ。あなたの家にもあるだろう。棚の上のよくわからない箱。倒れないように対策されていない家具。大切なのはそれらを落ちないよう、倒れないようにすることではない。よくわからない箱は捨て、倒れそうな家具は捨ててしまうことだ。そのことにほとんどの人が気がついていないで、扉が開かないようなグッズを買ってみたり、耐震金具を買ってみたりして結局物を増やしてしまうのである。掃除のやり方は学校ではほとんど教えられていない。誰もが『それでよし』とも何とも思わず、ただやっている。私くらいの掃除の達人になると手順が違う。
まず、腕まくりをしないこと。ほとんどの人が大掃除は年末にやるが、冬なので長袖を着ている。そして腕まくりをして水拭きなどをしている。まくった袖がゆるゆると戻ってきてしまったり、戻らない袖はきつくて腕の血流が悪くなったりする。極意は暖房を入れて半袖で行うことだ。もっとも掃除の季節は冬以外が一番いいのだが。
手が荒れないようゴム手袋をする。これには『思い切り行ける』ということもある。テレビの裏など素手だと躊躇してしまうような場所でもゴム手袋をしていれば思い切り行ける。怪我防止の意味もある。素人が勘違いするのはゴム手袋は手が濡れないようにだと思いこんでいる。手は濡れる。多少の水は入ってきても気にしないことだ。それには裏起毛のやつでなく、単なるゴムの方がよっぽどいい。裏起毛は湿ると臭くなるからだ。単なるゴムの方が安いし。
雑巾は5枚ほど用意する。いちいちすすぎにいく手間を減らすことだ。バケツを持って行ってもいいが、私の場合風呂をバケツ代わりにして、ぬるめのお湯をためこみ、そこですすぐ。電気のカバーや置物などはその中でじゃぶじゃぶ洗う。バケツの水を何度も換えるよりよっぽど効率がいい。
掃除機は強めにあてないことだ。空気を含んだ風が吸い込まれないとゴミも吸い込まれない。かつてのF1マシンも路面に吸い付くように低く設計されていたが、10年ほど前から実は空気を流した方が路面に吸い付くということに気がついたチームがいて、ノーズが高い位置になった。こういうところからも日常生活を学ばなければいけない。
という妄想をしながら寝て過ごした。また無駄な休日をしてしまった。いかんいかん。