『チビ猫ばんざい生活』その1321
人は間違えるから正しい。脳みそは間違える。この『間違える』という作業。実はコンピュータには出来ないのである。コンピュータに『間違える』という機能は実装出来ない。なぜならばコンピュータは絶対に間違えないからだ。万が一間違えているとしたら、『間違えろ』と指示されたプログラムを間違いなく実行していることは、間違いない。
それでもコンピュータは間違えると言い張るのならば、それは人間がプログラミングした処理を間違えていることに人間が気がついていないだけの話なのである。
コンピュータは言われたことしか出来ない。しかし人間の脳みそは1+1をいかようにも解釈できる。例えばある部屋に成人の男女を入れて1年後にみたら3人になっている可能性だってある。ワニとニワトリを入れたら1匹になっている可能性だってある。ネズミなんか入れた日にゃ何匹になっているかネズミ算式に増えているに違いない。
そういう可能性をコンピュータは一切考えようとしない。『情緒を盛り込んだコンピュータ』。10年もすれば主人の命令に従わず、夜な夜な渋谷あたりをうろつき回り。『あーしの事?ほっといてよ』などとほざき。開発者をも殴り倒す勢い。近未来はとても明るいのだ。