『公園のネコの話』その1417
世の中がいい加減だった頃は、みんながちゃんとしないとダメだと思ってきたが、世の中がだんだんガチガチになってきた気がする。飛行機の翼はゆるく作られているのでしなやかだ。合掌造りは柱を固定していない。地面に乗っかっているだけだ。ガチガチにしないからこそ丈夫だ。『正しくなければいけない』。もちろん食品メーカーは隠れて変なことをしてはいけない。政治家は発言に気をつけなければいけない。産婦人科は妊婦を一人たりとも死なせてはいけない。ちょっとのミスも許されない。人間なのだから許容範囲もある。必死に努力してくれた医者がどうしてもダメだった場合もあるだろう。
私は高田純二を尊敬しているので、自分の発言がいかにいい加減か知っている。昨日言ったことと今日言うことが正反対。
柳沢大臣発言問題は完全な揚げ足取りだと思う。あんなおじぃさんが積み重ねてきた人生の中のたった一言で築き上げてきたものを全部否定するようなことを言えるくらい、みんな自分に自信があるのだろうか？私にはそこまでの自信は無い。
一方安部総理には一言言いたい。なぜ柳沢大臣を守ろうとするのか。小泉さんみたいにバンバン更迭した方が分かりやすい。
自分が言っていることが矛盾しているのは分かるが、事象を正反対から捕らえてみるとどちらも正しく、どちらも間違っている気がする。だからどーだっていいじゃねぇかとも思う。