『レッチリが来ているよ。生活』その1472
たまにもの凄く太い鼻毛を発見して、ピンセットで抜いたやつをしばし眺め指先で転がして太さを再確認し、『よく育ったなぁ、コレクションしとこうかな』と思うことはないだろうか。私はない。
そんなことはどうだっていいが、私は禁煙のプロである。何度も禁煙をして成功している。もう40回以上禁煙をしている。禁煙のコツを伝授しよう。
禁煙をするには先ず喫煙をしなければならない。何故ならば喫煙をしない状態で禁煙をしようなどと思うことは、酒を飲まない人が禁酒をしようと思うことに同じであり、更に言えばリンゴを食べない状態のアダムとイブが歯茎から血を流すような事態に同じだと思ったら大間違いだ。
何の話だっけ。禁煙だ。まず喫煙をするだけでなく、それを習慣づけることだ。毎日毎日吸い続ける。それもこれも禁煙のためだ。
お金がないなどと言ってはだめだ。食費を切り詰めてでもタバコに費やさなければならない。何を隠そう禁煙のためだ。
ようやく習慣づいてきたならば、いよいよ禁煙である。ここでスパっとやめてはいけない。何故ならば禁煙をしようとしているのに、吸わないとは何事だ。禁煙には『なかなかやめられない』という鉄則がある。そこを通らずして何が禁煙だろうか。私はこの『なかなかやめられない』というもがき苦しむ行為が好きで何度も禁煙に挑戦してきた。
ここで素人は『この一箱を吸いきったらやめよう』と思う。私くらいの上級者だと10本残した状態で捨ててしまう。10本残しのスペア取りは果たしてストライクと呼べるのだろうか。そんなことはどうでもいいが、次回買いそうになったとき、一箱吸いきった場合は買う動機付けになってしまうが、10本を捨てていた場合、買うんだったら捨てなきゃよかったという後悔を持つのがいやで買いにくくなる。
あぁ何度でも言うさ。禁煙するには喫煙しなければならない。
ぷかりぃ。ぷかりぃー。