『敗北と死に至る道が生活』その1750
ゆうこりんもいつまでもコリン星なんて言ってると産地偽装で捕まるぞ。なこたぁどうでもいいが、ランチで鰹刺身定食を頼んだ。夫婦でやっているらしい。刺身とご飯と味噌汁が出てきた。運んだおばさんは忙しそうに別のテーブルへ。カウンターごしにオヤジが「全部お揃いでしょうか?」と聞いてきた。なにを以って全部かこっちには分からない。「ですかね」と答えるとショウガがなかった。漬物もなかった。なぜかコロッケまで出てきた。ポテトサラダまで出てきた。コロッケに入りきらないやつがポテトサラダかもしれない。全部揃ってなかったのか余計なものまでついたのかよく分からない。恐るべし人形町。全部お揃いと言えば、温泉旅館に行くと個室に料理が運ばれてくる。高いところだとお品書きがあるので分かるが、中途半端なところだと今コース料理のどのへんにいるのかが分からない。折り返し地点は過ぎたのだろうか。だんだん満腹になってくる。最後のおかずを食べ終わった頃を見計らってご飯と味噌汁が出てくる。よく分からないシステムだ。
なので私は、「可能なら全部一気に出してもらえますか?」とわがままを言ってみる。若干早めに全部出てくる。そういや最近温泉に行ってない。温泉地というのはすべからく地盤がゆるいそうだ。そんなこと言ってたら一生行けないから行くぞ。あとは運命だ。
バイキング形式のほうが落ち着くのは私が庶民感覚を忘れていないからだ。庶民感覚を忘れないようにしないと。あくまでも感覚だが。