『敗北と死に至る道が生活』その1929
母一人、子一人。父一人、姉一人、猫一匹で生きてきた私ではあるが、今日も誰とも話さなかった。仕事で２分くらい話したが。隣の人と話すにもメール。チームワークの悪いグループなので私には居心地が良い。”男が買いづらい”という意味でチョコレート好きにとっては苦痛の季節だったのだが、今年から「逆チョコ」なるものが出て随分買いやすくなった。まぁ嫁からも貰ったのだが。森永DARSビター。高級チョコなんか鼻で笑い飛ばすくらいコストパフォーマンスに優れている。フェアトレードと言ってアフリカのカカオを買い叩かずまっとうなお金で売買してあげようという動きがあるが、それが奴隷のように扱われている未成年たちを救っていて欲しいと思いながらチョコを食べる。
バレンタインにスティック型のウォークマンを買ってもらった。嫁は来月これの３倍の何かを買ってもらう予定をすでに組んでいるらしいことを隠さずに語っている。二谷友里恵気分か知らんけど。古っ。
携帯電話にも音楽機能がついているのだがいちいち変な形式にしなければならないし、転送ケーブルをつながないといけないし、飛行機では使えないので、USB型のウォークマンを買った。いや、貰った。いちいち変な形式だとパソコンの容量を２倍使ってしまう。
デフォルトだとソニーの形式?になってしまったのだが、MP3を設定したら保存してあるものそのまま転送出来た。ジャケット情報というのをいちいち更新しないと出てこないのがかったるいが。フォリナーの初期なんてジャケットで覚えているので題名を忘れていた。あんな小さなスティック型のウォークマンでもジャケットがアイコンで出てくるので当時のイメージがよみがえってなかなか良い。
クイーンの全アルバムを転送して久しぶりに聞いてみた。大人になってから聞くとまた違う。ピアノ弾き語りのフレディーはとんでもなくいい。小学校の修学旅行で日光に行くのと大人になって行く日光はだいぶ違う。だいたい「ゆば」が小学生に分かってたまるか。クイーンと湯葉を一緒にすな。
クイーンはデビューアルバムの分かりやすさとセカンドの分かりにくさでコケにされたのだが、その後のアルバムを聞くと本当にやりたかったのはセカンド以降なのだろう。デビューアルバムはデビュー前の集大成であるから、ある意味ベスト盤であり、本当の勝負はセカンドアルバムなのだという。
ある時期まで「シンセサイザーを使わない」というコンセプトだったのだが、後半は反動でシンセサイザーを使いまくった。人は行動様式に飽きる。もちろん前期のクイーンの方が全然良い。
ピアノ弾き語りと言えば、本人が弾いてはいないがＢ・スプリングスティーンの「サンダー・ロード」も超超格好い。あんな風にキーボードが弾けたら気持ちいいだろうな。