『敗北と死に至る道が生活』その1935
金曜日の夜にカエルを飼い始めた。何で飼ったのか定かではない。なにせ夢の中の話なのだから。論理的な説明は一切なしで脳みその中に湧いてくる。土曜日の朝。そんなこと忘れていた。
そして昨晩。夢の中で「夢の中でカエルを飼っていた」ことを思い出して、見に行った。ペットショップで買ったビニール袋に入れたままのカエルが2匹。それが4袋。計8匹のトノサマガエル。なにせ土曜日の夢では出てこなかったので丸2日間放置。水が臭くなっていて、新鮮な水と共に水槽に出してやらないとと思ってビニール袋を取り上げた瞬間指をくわえられた。エサもやっていなかったからな。いや待てよカエルというのは今の時期は冬眠をしていて腹が減ってもじっとしているのではないか、と考えたがなにせ夢の中の話なのだから、論理的な説明は一切なしで脳みその中に湧いてくる。
午前2時。普通の人は首都高ドライブしている時間に、私はカエルに指をくわえられた夢で目覚めてしまった。くそぅ。カエルのせいでいやな週明けだ。
あのカエルは今後どうなるのだろう。今晩あたり「私にキスをして下さい」と王子様にでも変身すりゃいいが。さすがに夢の中でもカエルにキスする気にはなれない。殿様のままでいやがれ。ってか2度と出てくるな。
私が王子様だったらこう言うだろう「カエルにキスするような女性とは付き合いたくない」。助けてもらっといてなんだ。幸い私は王子様ではない。ハンカチおやじ程度が関の山。