『そこの団地妻』その2030
父の誕生日だったので、地元のうなぎ屋を調べてご馳走してきた。うなぎだったら歯が悪くても食べられる。実家の近所だが、ネットの口コミがなければ一生行かないような場所にあった。ネットがなければ生きてゆけない。こともない。こんなものが出来たのは私が随分大人になってからだ。それまでどうやって生きていた。竹輪をストローにしておでんの汁を飲んでいた。そんなことは聞いてない。父の誕生日は父の日と近いのでいつもひとくくりにされている。クリスマスが誕生日の人も可哀想だ。キリストとか。節約したいならクリスマス近くを狙って逆算して子供を作ればいい。そんな家族計画はいやだ。
東京から船橋に帰る途中に市川がある。永井荷風が通った食堂ってのがあって、ジョージさんの番組でもやっていた。一度行ってみたいのだが、車なので風情が無い。こういうのは散歩の途中でふらっと寄ってみたいものだ。「あーそう言えばこの近くに!」と予定してたら全然ふらっとじゃない。
いつでも行けるところは死ぬまで行かない。
いつでも見られる録画した映画はなかなか見ない。
いつでも出来るダンナとは一生しない。
なんのことですか。