『敗北と死に至る道が生活』その2045
ミヤジの言う「ドーンと行け」のドーンが欽ちゃんのそれと同じだったらあなたはどうする。ポテトチップスは湖池屋に限るが、じゃがいものコクのひとかけらも感じられないただ硬いだけのがさつな塩味のアメリカ輸入品も時にはおいしい。おいしいというか歯ごたえだけでご飯3杯食える。
がさつなビールに合う。日本酒やワインはなんとなく発生過程が分かる。自然に落ちた米粒や葡萄が、たまたま水分があって清潔だった場合に自然発酵するだろう。それを鳥が飲むだろう。鳥が飲めるならとヒトも真似をするだろう。だから酒は酉という字が入っている。芳醇で気分がよくなるこんな飲み物を人工の手で作りたくもなるだろう。
しかし、ビールは故意に何かをしなければ出来ない気がする。ビールを生み出した係の人にはあの世にいってから「ありがとう」と言いたい。私の人生を泡立ててくれてありがとうと言いたい。あいつの人生の午後に波風立ててくれてありがとうといいたい。
きっとドイツ人だ。イッヒリーベダンケシェンだ。ダイソンの掃除機と第3のビールはだいぶ違う。それでも構わない。ドーンと行け。