『敗北と死に至る道が生活』その2297
不定期パソコンコラム。その1。おはよう。パソコン初心者の方は「圧縮ファイル」というのがよく分からないと思います。
圧縮ファイルとは実行ファイルや説明書のテキストファイルを布団圧縮袋のように小さく固めたものです。ネット上において置くとサイズが小さいのでハードディスク容量の節約にもなり、コピーするときネットワークの転送処理の負荷も軽く時間も早くなるのでたいていのフリーウェアは圧縮されています。メリットはサイズが小さくなることの他に複数のファイルが1つのファイルになることもあります。
デメリットはあまりないのですが、使うときには「解凍」という作業が必要になります。圧縮した布団を袋から出してふわっとさせてから使うのに同じです。同じ?同じではありません。布団は圧縮した布団とふわっとした布団は同じですが、圧縮ファイルを解凍しても元の圧縮ファイルはそのまま残ります。そこが分かりにくいところです。解凍後は、元の圧縮ファイルは削除しても構いません。
圧縮形式は複数あります。世界標準は Zip 形式です。日本の場合は Lha(lzh) 形式です。これは日本人が作ったものでインターネット普及以前から通信に使われている伝統ある形式です。デジカメで使われる jpeg 形式も内部的に圧縮されています。解凍しなくても見ることが出来るのは、見るソフト側に解凍(復元)処理も含まれているからです。jpeg 形式を手動で圧縮してもあまり効果が無いのは既に圧縮されているからです。jpeg 形式を圧縮するのは複数の画像を1ファイルにするという意味で使われます。
解凍ソフトにはいろいろなものがあります。私が使っているのは +Lhaca です。フリーウェアですが、+Lhacaをダウンロードすると圧縮ファイルではありません。何故なら解凍ソフトが圧縮されていたら何で解凍するんだという矛盾が生じてしまうからです。というのは若干の嘘があって自己解凍形式で圧縮されています。ヒヨコが中から卵を割るように自ら解凍して出てきます。こんにちは。
これは知らなくてもいいことですが、圧縮する仕組みは例えば「000000000111111111」という部分があったら「0が9,1が9」というものに置き換えているので小さくなります。例え話ですから実際はもっと複雑です。
XP以降の Windows で Zip ファイルを見るとあたかも解凍されたかのように中身が見えますが、実際は解凍されていません。布団圧縮袋の外側から中に何が入っているか確認しているだけです。これは親切な設計と言えば言えるのですが、この状態で実行ファイル(*.exe)をダブルクリックしてもまともに動くソフトはありません。一度きちんと解凍して実態として実行ファイルにしないとダメです。
以上パソコンコラムでした。さようなら。