『敗北と死に至る道が生活』その2400
明日、東京湾華火大会があるので、たまには行ってみようかとお台場に行く予定をしていたのだが、日が近づくにつれ嫁と2人で「想像以上のこたぁ無ぇよ」と意見が一致し行かないことになった。20代のカップルでは考えられない醒め方だろう。暑さのせいだ。行って人ごみにうんざりしながらも夜空に花火が上がって、日が暮れたとはいえ暑くて、それでも花火は生で見ればそこそこ綺麗で、夏だな~と実感して終わったら混雑した中帰ってくる。
これが想像であるが、想像以上のことがあるとすれば、それは何らかのトラブルに巻き込まれる程度のことだ。電車が止まったとか。犬の糞でも踏んだとか。暑さと加齢は行動力を奪ってゆくが、落ちて行く我が身を見る好条件。「想像以上のことはないよ」と笑いながらやめてしまう嫁が好きだ。きっと花火師が聞いたら「豚に真珠だ貴様らに見せる花火などなくなった!」と怒るだろう。まぁまぁまぁ。