『敗北と死に至る道が生活』その2438
本物というのは偽物の中で戦っていかなければならない。本物だと分かってくれる人ばかりではない中で、いかに偽物たちと同じ土俵の上で勝負するかということだ。一過性のアーティストの中で頑張っているミュージシャンの話かと思いきや「やよい軒」の話。単なるチェーン店の定食屋さんだが、大戸屋などと比べては可哀相なくらいクオリティーが高い。さんまとなす味噌定食を食べてみたらいいさ。日曜日はヨドバシカメラでミシンのコーナーを散策していた。少し興味があるのだ。既製品のボタンホールの位置や、Tシャツの裾丈を自分に合ったものに修正したくなることはないだろうか?男でこんなこと考えているのは私くらいなものだろうが、女性には結構いるのだと思う。
ミシンの説明をしてくれる人が店員じゃなくてどこからか派遣されてきたミシンのプロだった。他の人に説明しているのを横で聞いていたら、「ジャノメミシン」というのは学校に納品されているので部品一つ一つが丁寧で妥協していないからお勧めだと説明していた。ジャノメミシンから派遣されたのかと思ったがそうでもないらしい。ブラザーのこの機種はダメだけどこっちはいいとか言ってた。
ジャノメミシンでティッシュを手放しで縫って見せた。その後ジーンズの6枚重ねも手放しで縫って見せた。安いミシンは手放しだとどんどん曲がっていくのにジャノメミシンはまっすぐだった。送りが7枚あるらしい。安いやつはそういう部品をけずっているのだそうだ。だからジャパネットタカタで売っているようなのは、よく見れば必ず両手を添えて縫っている。両手を添えても送りにムラがあるのでよれるそうだ。
3万以下のを買った人は必ず6万円以上のを欲しくなるそうだ。だから安物買いの人はトータル9万円かかる。賢い人は6万円で済む。と言われてすーっと醒めて帰ってきた。衝動買いには高い。母親を説得するか。