『敗北と死に至る道が生活』その2556
今日もお茶の間でコーヒーですか。堂本兄弟は兄弟じゃないんじゃないかと思うが叶姉妹みたいなものだろうか。逆に五月みどりと小松みどりは実の姉妹だ。逆に。そんなことはどうでもいいが、堂本兄弟で上戸彩が「いい日旅立ち」を歌っていた。深田恭子のピアノがとてもよかった。技術的に上手いのかどうか知らないがそんなことはどうでもいい。「いいな」と感じればそれでいい。
たけしの IQ200 という番組を見た。興味深い話があった。一瞬「塩狩峠」を思い出す設定。
自分は電車の運転手。ブレーキが利かない。そんなとき前方に５人の作業員。作業に夢中で電車に気がつかない。右側の線路には一人の作業員。ハンドルを切れば右にいける。（電車にハンドルがあるのはおかしいと思うがそういう設定だった）
あなたならどうする？スタジオのゲストたちに答えさせる。「一人の方」が多かった。教授は「数が少なければ死んでもいいということですね」と意地悪な意見を言う。
では、あなたがこの状況を橋の上から見ていたらどうですか。隣にいる巨漢を突き落とせば５人は助かる。隣にいる巨漢を突き落としますか？スタジオのゲストたちに答えさせる。「突き落とさない」が多かった。教授は「一人犠牲になれば５人を助けられるんでしょう。さきほどと意見が違うじゃないですか。」と意地悪な意見を言う。
私は５人もいて電車に気がつかないような作業員は死んでも仕方が無いと思う。その道のプロだったらそんな状況にならない。
日常のちょっとしたことだが、信号待ちで１列目には行かない。駅のホームで線路際には行かない。ビルの窓清掃をしていたら避けて通る。犬の吼える家の出前は後輩に行かせる。「あのときこうしてさえいれば」という事故に巻き込まれないために。
教授は「考え、悩むことが哲学だから全員哲学者なのです」と言って帰っていった。
となるとこれは哲学書だ。
「塩狩峠」
生きるとはさまざなな選択肢から何を選ぶか。夕飯決めるのも人生の一部。買い物の帰り道にふとたちどまる。自分の選択肢が正しかったのか考える。夕陽が鮮やかな紫だったり、嫁が笑うだけでも幸せを感じられるような人でありたい。