『敗北と死に至る道が生活』その2578
おじいちゃんがおにぎりを食べて「こんなにおいしいおにぎりは今まで食べたことが無い」と言って笑っていた。また泣いた。被災者の笑顔で私が泣くなんて逆もいいところだ。うちのオヤジがああいう状況でそんなこと言えるかな。軽い脳梗塞を煩って少し左半身が不自由だが歩けるし元気だ。墓参りなどで群馬に出かけると、途中のSAで車から降りようとしない。家族は水分をとってトイレに行ってほしいのに。昭和一桁だから無口で頑固だ。その分、支給物に手を出すのも最後だろう。私も無口だが、こんなときは嘘でも明るく振舞って周囲を困らせない大人になりたい。もう十分おっさんだが。
東京２３区に住んでいるのを申し訳なく思う。私の出身地千葉県も被災している。九十九里はもちろんだが、東京湾の埋立地は液状化。市原は火災。浦安あたりも断水している。直ったかな。千葉市では鳥インフルエンザも発生しているのだが。
福島の電気は東北電力管轄なのに東京電力の原発がある。今まであまり意識していなかった。ごめんなさい。青森や新潟にも負担をかけている。東京電力は「想定外」と言うがこれだけ距離を置くということは何かを想定していたことになりはしないか。そしてなおかつ２３区のいくつかの区は輪番停電の対象外になっている。ごめんなさい。
うちは今、個々にエネルギーを消費するのはもったいないという理由で銭湯に行ってます。歩いていける距離にあるので。銭湯は私達が行こうが行くまいが沸いている。ならばそれを利用した方がいい。経済的には負担が大きいなんて家が無くなった人が大勢いる中で言えるものか。ちょうど１８時から１９時の家庭電気消費量ピークの時にいっているので一石二鳥。みんなが一刻も早く普通の日々に戻って温かいお湯に入れるのを願っています。
私の住む品川区が宮古に向けて物資を輸送してくれた。目黒のサンマ（目黒駅は品川区。でも品川駅は港区）でお世話になっている宮古とは災害時に融通しあう協定を結んでいる。
昨晩天皇陛下のお言葉が発表された。千代田区は皇居、永田町があるので当然のように輪番停電の対象外だが、天皇陛下は自主的に輪番停電していると聞く。
こんなときに鼻水が止まらない。花粉症の薬に慣れてしまって効かなくなったのか、もっと酷い状態をこれでも抑えているのかよく分からないが、たかだか花粉症で辛いなどと言ってる場合じゃない。早くみんなで「花粉症で辛い」と笑える日がくることを願ってやまない。涙のテロリストは手に負えない。笑顔の未来へ行こう。
今晩、東京地方は大規模停電の恐れがあり一層の節電を求められ、会社も定時前に全員帰宅命令が出ました。パソコンを立ち上げるのをしばらく控えたいと思います。つきましては日記の更新、オフィシャル更新通知を停止します。リマインダーはレンタルサーバー上で動作しているので行く予定です。
ではまた。