『敗北と死に至る道が生活』その3453
泉谷しげるは清志郎とケンカした状態で清志郎は旅立ってしまった。この状態を泉谷しげるは後悔しているのかと思いきや、「きちんと向き合ったのだから後悔はない」と言う。泉谷しげるは根っからのロッカーだと思った。フォーク出身だけどそんなことは関係なく。嫌いだという井上陽水の曲もちゃんと選曲しているし。
翻って私は実家に帰ると母とはなるべく穏便に過ごすようにしている。少しでも気まずい状態で東京に戻って、万が一そんな状態で母が急死でもしたら、きっと後悔するだろうと思うあまり、母とちゃんと向き合えていないのかもしれない。私はロッカーではないと自覚した。
母は喜びと心配をないまぜた表情で見ていた
「お母さん、この通り、元気でやっているよ
おまけに強い男だから僕は大丈夫さ・・・(云々)」
意味も無く得意げに上っ調子で母親に語りつづける
そしてボンヤリと自問自答していたんだ
アイセイ・・・
「立派な大人になりたいな
立派な大人になりたいな
確かな仕事をしとげたいもんだな、ああ」