『敗北と死に至る道が生活』その3479
「ミュージックフェア」は国会中継、ニュース、天気予報を除くと一番の長寿番組らしい。笑点かと思ってた。部屋着用のTシャツと、外で着るTシャツの違いを一言でと言われたら「ハンガーを首から入れるのが部屋着用、下から入れるのが外出用」という答えを用意してみたが、いかんせんそのような質問をされたことがない。今後もないだろう。だとしたら私は無い脳みそを使って何を考えているんだろう。
脳みそは何のためにあるのだ。肉体というのはDNAの乗り物だと聞く。DNAはそれこそ波にきらめく泡つぶだった俺たちの頃から、リボース、リン酸、核酸塩基、アミノ酸などのさまざまな有機分子からDNAが出現し、二重螺旋構造を引剥(ひっぺ)がしたりくっつけてみたりしながら脈々と生き続けるのだ。植物は空間を移動せずに時間軸にのみ生きることを選択した。動物は空間を旅しながらわずかばかりの時間軸を生きるが、DNAは時間軸を旅行するために、肉体を借り物として、肉体を便利なように進化させた。私達の体内には太古のアダムとイブ以前の細胞レベルが入っている。DNAから見れば私達は乗り物にすぎない。乗り物を便利に進化させたのもDNA。水陸両用の両生類。空を飛べる鳥類。DNAはトヨタやボーイングと同じ製造業だ。そして直立二足歩行の哺乳類を開発し、それら同士は直接会話できるという手段を与え、DNAは自分の生きる道を貪欲に模索した。とどのつまりは、我々はDNAが創りだしたロボットにすぎない。自分の子孫を残すことが目的だからしゅうとめは自分の息子が浮気しても寛大である。自分のDNAが残るからだ。しかし嫁の浮気に自分のDNAは一切関係がないもんだから厳しい。そして、ロボットは進化しすぎてDNAの存在を知ってしまった。「STAP細胞はあります」とまで言わしめた小保方さんには、例の口調で「アムロイキます」と言って欲しいものだ。
なんの話だ。