『敗北と死に至る道が生活』その3767
昔、「象が踏んでも壊れない」という筆箱があった。子供心にも「そんな馬鹿な話があるもんか」と思ったものだ。だいいち教室に象なんていなかったのだ。友人の高原君は少し太めで頑張っていた。彼は給食を食べてるときでも、何故か常に汗をかいていた。 かき氷喰ってるときも鼻に汗をかいていた。冬でも半ズボンだった。子供心にも「西城秀樹みたいだ」と思わなかった。
ある日、高原君は「象が踏んでも壊れない」という筆箱を踏んでしまった。「象が踏んでも壊れない」 という筆箱は何故か、高原君が踏んだら壊れてしまった。それ以来彼は「高原君」と呼ばれている。
(2002/03/28の日記より)