『敗北と死に至る道が生活』その3907
「公務員には作業の引継ぎがない」と知って愕然としている。民間だと前任者と新任者がだぶって作業する時間が一週間以上取られる。そうしないとスムースに仕事が回らない。作業の概要やら大枠なところから、資料の場所、出勤簿、月報の付け方、もっと細かく言えば弁当の注文の仕方、トイレの場所。マイクロソフトなんか近所のランチマップまで引き継ぐ。公務員の派遣で契約上3月いっぱいまで仕事をしているが、新任者は4月からだ(その話さえ聞いてないが)。クロスする瞬間がない。職員であれば電話で都度聞くのだそうだ。別府省庁間で聞けなければ一から調べなおす。バカみたいだ。クロスするには新任者が3月後半に来るか、前任者が4月頭に行くかどっちかだが、私はおそらく次の仕事があり、新任者は3月いっぱいまで仕事をしている。クロスする瞬間がない。
役所経験が長い嫁に聞いたら、公務員は作業の引継ぎがないほうが多いのだそう。そんなことでは毎年何人も苦労しているんじゃないかと思ってぐぐったらその通りだった。そもそも「引継ぎ」という概念がないんだそうだ。で、作業も「どうせ配属転換がある」という感覚のせいか、あまり真面目に取り組んでいない。上司に相談しようにも、その上司自体が転属が分かっているから笑ってごますだけだ。いや真面目に取り組んでいる人も沢山いる。そういう人ほど潰れてゆく。新人の教育体制ってどうなってるんだ?私の気にすることではないが、知識の継承がなければ税金の無駄遣いだ。「国家の運営」というのも外注したらいい。インドあたりに。