『敗北と死に至る道が生活』その4047
ドイツから帰ってきました。観光に行ったんだけど、仕事のやり方について考えさせられる視察旅行みたいだった。もちろん美しい町並みと街道とお城はよかった。
バスの運転手は労働時間が厳密に決められていて、タコメーターで管理されているため、時間にならないとエンジンがかけられないとか、1日何時間以上走ってはいけないと決まっている。逆に運転手の裁量で「まぁいいですよ」という融通も効かない。悲惨なバス事故もこんな労働環境であれば起こらないだろう。
そして日曜日のアウトバーンはトラックを走らせてはいけないそうで、そもそも日曜日に働くなんてあり得ない。なので日曜日のデパートは閉店。日本だったら渋滞しないように気を使って”夜間工事”をするが、それも法律で禁止されている。工事する人にも家族があって休む権利がある。
そう考えると日本は異常だ。労働者に優しくない。「おもてなし」などという考え方がブラックを生む。送料無料とかコンビニ24時間営業なんて末端の時給が安いから成立しているが、あまり良い社会とは言えない。
添乗員さんに教えてもらった映画「Me Before You」を帰りの機内で見たが、とても良い映画だった。