『敗北と死に至る道が生活』その4081
人が一生懸命やってるのに、あっさり片付けて帰ってしまう。のが私のやりかた。昔、映画で刀を振り回している数人のヤカラに囲まれたインディージョーンズが拳銃を取り出してあっさり片付けてしまうシーンがあった。後に黒澤映画のぱくりだと知ったが。
仕事で使っているOutlookメールの件名に定型文を出したいという要望があって、ネットで調べたが、マクロでメール作成のイベントを拾ってMailItemObjectの件名プロパティどうのこうの。とあったので、せっせと作ってみたがマクロを動かすので署名が必要だったり起動が遅くなったりと使い物にならない。
で、クイック操作ってやつに登録したら同じことがあっさり出来てしまった。ソフトウェアってのは恐ろしい。「やりたいこと」はひとつでも「やりかた」が何通りもある。そのうちの1つに囚われて調べて行くと、何等かの壁にぶつかる。それをYa****知恵袋かなんかに質問する人もいるが、「そもそも、その質問が正しいのか」と思う。「クイック操作」がない時代に書かれた記事を一生懸命真似している。チェーンの外れた自転車を一生懸命漕いでいる人を昔っから見てきた。
高い壁を乗り越えようと夢中になるが、登るべき壁なのかを冷静に考え、壁の切れ目を探して横から行った方が楽で早い場合だってある。日本人はそれを残業しないでさっさと帰る「仕事が嫌いな人」とみなす。海外は逆で時間内に終わらないと「能力がない」と見下される。