『敗北と死に至る道が生活』その4415
ムアツ敷布団を買った布団屋がダイハツキュリオスに行かないか?と言うので断る理由もなく行ってきた。多くの人はダイハツにキュリオスという車があるのだと思っているだろうが、キュリオスとはダイハツがスポンサーのサーカスのことだ。今は東京のお台場でやっている。タダで見せてもらう代わりに日本橋の西川本店の販売会に参加させられる。まあそんなもんだろうと思いつつ参加した。
販売会とは要するに押し売りのことだ。敷布団が60万円。でもあまりにも高いので逆に断りやすかった。庶民には手が出ない。足が出る。 分割払いだと月1万円だとか言うが回数の問題じゃない。「いい商品であることは十分分かった。でも回数の問題じゃない」ときっぱり断ってきた。西川の看板で運営しているので、そんな悪質なものでもないだろう。電気式のお灸なども体験出来て、なるほどこういうものかと、勉強になった「西川 夢博」で検索してもらうとどんなものか分かる。最後にお手ごろな商品を出さなかったので、「返報性の原理」を利用しているわけでもなさそうだ。客にここまで分析されたらやりずらいだろうな。
参加した他の客に聞いたら、やっぱりムアツ敷布団を買った人か、その知人だった。もう既に買った人たちを集めて何がしたいのか、いまいちコンセプトが分からない。武蔵小山はタワーマンションを建設中なので、そこに入るような富裕層をターゲットにすればいい。同様な環境の武蔵小杉は人が増えすぎて住みにくい街に成り下がっている。都内まで数十分が売り文句だったのだが、朝の時間はホームに入れるまで数十分並ぶらしい。あほあほだ。
で、昼飯もおごってもらって、午後はキュリオス。タダなので末席であり、真横からみる感じだ。が、雰囲気は分かる。なかなか見ごたえの有るステージで、1時間+30分休憩+1時間だったが、あっというまだ。舞台装置を駆使したやつも良かったが、人間だけで人間を飛ばしてキャッチするやつが凄かった。なんで失敗しないんだろう。内村航平だって失敗するのに。練習を重ねると、私たちが「歩く」という行為を失敗しないのと同じなんだろう。
で、魚の尻尾をつけたおじさん連中が一瞬出てくるのだが、そこが一番印象に残ったのはどうやら私たち夫婦だけのようだ。魚の尻尾をつけたおじさん連中。
「俺、キュリオスの演者なんだよね」
「わー、すごい何をやっているの」
「魚の尻尾をつけてトランポリンを片付けている」
「・・・」