『敗北と死に至る道が生活』その4457
梨屋の正論。だいぶ昔の日記に、母が親戚に梨を一箱送っていて、親戚からはジャガイモが一箱送られてくる。昔からの慣習で、家族が4人とかそういう時代は良かったのだが、子供たちも家を離れ、ダンナも他界し、お互いそんな状態で未だに一箱をやりとりしている。その行為がバカみたいだ。と書いたか書かなかったかも忘れたが、今年も親戚3軒に梨を一箱づつ送るというので梨屋に連れて行った。
実家のある船橋は梨の名産地であることはふなっしーが有名にしてくれたので、全国的に知れ渡った。鎌ヶ谷や松戸がくやしがっている。それは良いのだが、梨屋のおかみさんが「まだ箱で送るの?」「親戚何人暮らし?」「今どき箱で送るなんて少なくなってきてるんだよ」と母に説教しはじめて痛快だった。梨屋自身が、そんなに梨を送るのは相手に迷惑だと諭してくれた。すごいな。この梨屋気に入った。なんでも梨ってのは、もいでから当日か翌日には食べて欲しいんだそう。日持ちしないものを大量に送られて、あまりおいしくない状態で食されるのなら売りたくないという生産者の意見。
互いに気を遣ってお中元として送っているのだろうが、気を遣っている風に見えてなにも考えていないというのが実情。
船橋市二和東 高橋梨園。
宣伝しておこう。ちなみにシャッターが閉まってて小売はしていない。通販または事前に電話しておくと売ってくれる。
妻にこの話をしたら「それでお互い成立してるんならいいじゃない」と。それはそれでいいか。