『敗北と死に至る道が生活』その4749
とある国の研究機関が発表した「会社員らが加入する公的年金の積立金が2035年に枯渇する」との報告を受け、とある国の首脳陣は極秘プロジェクトを進めていた。なんらかの方法で老人を一気に減らし、将来の年金支出を減らす。手段は問わずという。自然現象に見せかけた人減らしの候補に挙がったのはウィルスだった。条件は老人を狙い撃ちすること。そのためにはあまり強力なウィルスでは介在媒体まで滅びてしまうので、無症状の保菌者も必要。無症状の保菌者は元気に活動し積極的に拡散させるため、若者が望ましい。感染者なのに普通に生活をさせる。
極秘で開発されていたのが2019年。開発者自身もそんな都合のいいウィルスが出来るとは思わなかったが、自宅に戻ると母親が発熱していた。肺炎による咳と発熱。まさかと思い翌日自身の抗体検査をしてみたら自身が開発したウィルスに感染していた。徐々に市中に広まっているという噂が広まったかと思う暇もなく、とある国全土に広まっていった。
その後の出来事は誰もが巻き込まれているこの事実。
という夢を見て少々汗ばみながら目が覚めた。熱を測ったら36.5度。1年もこんな状況で頭がおかしくなっているのだろうか。