『敗北と死に至る道が生活』その5364
仮に死んでから、物に宿れるとしたら、何に宿りたいか。残された妻が心配なので妻のスマホに魂を宿すか。スマホだったら家でも外出先でも見守る事が出来る。見守ったとて事故に遭えば助けられないけど。でもスマホだと機種変更されたらそこで終わりか。家の何かに宿るか。照明とかエアコンとか。機械的な物だと交換されたら終わり。ましてやうちは賃貸。引越しで終わりならまだしも、次の入居者のプライバシーを見せつけてられる。ああどうしたらいいのか。今のうちに考えとかないと急に聞かれたら困る。
あなたも考えておいた方がいい。あなたに子供がいるなら息子のグローブとか、娘の手鏡とか。生命体はもちろんだめなんだが、歯とか爪もダメなんだって。細胞が生きてるから先住の魂が入ってるからって。月や太陽に宿れるか聞いたら、既になってる人がいるんだってさ。