『敗北と死に至る道が生活』その5388
私は食べられたらクソニガマズイ幼虫。死んでしまった親からは「私達はクソニガマズイので外敵がいない」と教えられている。あ、鳥が来た。でも大丈夫。私はクソニガマズイので、食べられないから大丈夫。
チョンチョン。鳥が私をついばんでいる。痛い。かなりのダメージ。
鳥「こいつクソニガ不味いな。2度と食うかボケ」
こいつ一回目だったんかよ。
こうして一回目の奴らに世界は狂わされているのだ。
一回目だから親に反抗する。自分が親になってから反省するのも一回目。
Windows触るのも一回目。エクセル触るのも一回目。数式がセットされているのにそこに入力するのも全部一回目のせい。
1回目はパイロットにだってある。客を乗せて初めて操縦するのも一回目。手術する医者にも一回目がある。
一回目は誰にだってある。と思ったら大間違いだ。私には「前の人生で失敗したやつだ」という意識がある。意識だけはあるのだが、この肉体でやるのは一回目なので失敗してしまう。残念。