『敗北と死に至る道が生活』その5415
口と肛門を指で捉えられてグルンと裏返しにされたら、どんな気分になるのだろ。胃カメラ無しで胃の状態が分かるので、医者にとっても私にとってもとっても便利だと思うけど、そんな状態にしてくれる人は誰もいない。人体はメビウスの輪だと誰もが知っているくせに、誰もが知らんぷりだ。地球で生きていく分には野性や本性を見せてはならない事になっている。そういう連中のフリを振る舞っていた方がバレなくて済むのだ。だからかどうか知らないけど、SNSとか言う空間にはすこしそれが漏れている気がする。その空間だって人間が作り出したものなのに。本音がバレない為に人は恋愛をする。恋愛をして結婚して子供を産むのが王道とされているが、そんなルールさえも人間が作り出したのに。野性だったら一夫多妻はダメだとか言う縛りも無いはずだ。なのでその状態を偽装するために「すり抜けドットコム」というのがある。偽装恋愛して偽装結婚して偽装の子供を生産して世の中のありとあらゆる視線からすり抜けるのだ。そうでもしないと地球という村社会で生きていく宇宙人として目立たなくて済む。とにかく目立たないように生きろと本部から指示がある。先日電波を邪魔しそうなロケットは私が破壊した。電波の届かない地域で私達は生きて行けないのだが、何故か地球人も「電波がないと生きていけない」と言い始めた。私達に近づいているのだろうか。少子化対策として視察派遣されてきたというのにこの地球とか言う星も少子化への道を辿ってしまっている。産めよ増やせよとか言うスローガンは何処に行ってしまったのだろう。そろそろリセットボタンを押す時期なのだろうか。以上が本日の本部への報告書だ。