管理日誌エッセイ
『敗北と死に至る道が生活』その7
こうは見えても私だって携帯を持っている。
世間の皆さんは着メロをいろいろ変えて楽しんでいるらしいが、私くらい大人になると買ってきたそのままの着信音である。
人にそう言うと、「男らしくて格好いい」と言われ、少々鼻が高い。日本人にも関わらずである。
本当のことを言うと、着メロの変え方がよく分からないのだ。
もっとも電話がかかって来ることも無いのだが。
「ワンギリ」って奴が怖くて誰にも教えていないのである。
まるでIT時代についていけないおじさんのようだ。
もっとも年齢的にも、おじさんなのだが。
「おじさん」って言われるのが怖くて誰にも教えていないのである。