『敗北と死に至る道が生活』その48
私は食に興味が無い。『おいしい』とか『まずい』は趣味の領域であると考える。そうは言っても木の皮なんか喰えとか言われた日にゃ困ってしまうのが大いに不本意だ。
関東で定番のカップ焼きそばと言えば『ペヤング』なので全国的なのかと思えば、殆どの日本人は『ペヤング?何それ』なのだ。東京がスタンダードだと思ってはいけない。よく考えたら『ヤング』に『ペ』がついている。なかなか間抜けだ。ところで、カップ焼きそばって焼そばか?焼いてないのに(汗)。
私が勤務している職場は、お茶もお湯も出る自動サーバー(シュンカーと言うらしい)や、熱湯が出る蛇口が整ったなかなかの環境にも関らず、何故か『カップラーメン禁止』なのである。来たときから既にそうなっていたので、何故かは知らないが。ところで、熱湯が出る蛇口はかなり危険だ。本当に熱いのだ。
なので、昼カップラーメンを食べている人はいない。それはそれでなかなか美しい光景なのである。若い学生なら仕方が無いが、サラリーマンがカップラーメンを食べていると、そこはかとなく悲壮感が漂う。どんなに元気な人も『疲れているなぁ』という感じに見える。
カップラーメンには相当の破壊力がある。ある意味(力)パワフルとも言えるくらい。ったってどうでもいい休日なんかは結構便利なのだ。