『敗北と死に至る道が生活』その56
以前は洋楽ばかり聴いていたのだが、最近は邦楽ばかりだ。
最近買った洋楽と言えば Red Hot Chili Peppers くらいなもので、それ以前となれば既に思い出せない程に買っていない。NIRVANA 以降の洋楽に興味を失ってしまった。NIRVANA のカート・コバーンが醸し出す、破壊的でありながらもどこか悲しい独特のコード進行を体験した後は、全ての音楽が色あせて聴こえてしまう。私は NIRVANA で終れてどこかホッとしているのも事実だ。趣味が多いとお金がかかるからだ。
宮本氏の作品にも NIRVANA を感じる。敢えて1音♯してしまうようなコード進行。ちょっと心許ない弾き語り。叫び。ちょっと突付いたら張り裂けそうな緊張感。この年になると、きっと私の邦楽はエレカシで終われるのだろう。それは凄く幸せな死に至る道だ。
と言いながら今日は井上陽水を買ってきた(汗)『森花処女林』。やっぱこの人は天才だ。