『敗北と死に至る道が生活』その127
私は子供の頃、切干大根が喰えなかった。なんて不味い食べ物なんだろうと。しかし大人になるにつれ好きになった。『コンピュータソフトを入れ替える』ということにユーザーが抵抗する場合が多い。今まで覚えたさまざまなことが新しくなるからだろう。
それなのに新車は欲しがる。これはどういうことだろうか。ハンドルやアクセル、ブレーキといった基本操作は変わらないからだ。
しかし更に何年かして再び『コンピュータソフトを入れ替える』となるとまた抵抗する。『今までのは良かった』と。あれほど嫌いだったくせに突然大好きになる。古いソフトは切干大根か。