『敗北と死に至る道が生活』その155
12月だってのに五月雨式に乱れている今日この頃。大体忘年会なんてのは年忘れもいいとこだ。せっかく1年苦労して生活してきたのに忘れてしまうとは何事だろうか。どうせ忘れてしまうのなら始めっから覚えていなければいいのだ。だから私はその都度忘れている。(馬)馬の耳に水入れたらかなりの勢いでひひぃんと鳴くことだろう。おかげで冷蔵庫の上には未使用のマヨネーズが3本もあるし、ベランダの玉ねぎは図鑑に載っていないような新種の植物のような、たたずまいで、洗濯物を干す私を見上げている。
今宵もまた忘年会だ。庶民の相手でもせねば。くだらねぇ。とつぶやいて。