『敗北と死に至る道が生活』その237
地方出身者が東京に住む場合、なぜか出身地に近い方角に住むという法則がある。極端に言えば北海道、青森等北側出身の人は足立区や葛飾区に住む。上野が東北の玄関口だからか。鹿児島、大阪、静岡等西側出身者は杉並、世田谷、調布などのアパートを借りるのだ。それがどれ程の意味を持つのか分からないが少しでも出身地に近い方角に住みたがる。帰省するのに便利なのかと思えば結局東京駅や羽田に行くのだからどこに住もうがたいして変わりはない。気分的な問題にすぎない。
極端に言えば太陽から見れば地球は1つの点だ。ニューヨークにいようが、奥飛騨にいようが、北極にいようが大差はない。極端に言えば。宇宙全体から見れば銀河系なんか1つの点に過ぎない。地球にいようが火星にいようが大差はない。極端に言えば。だから田園調布なんかに住んでも意味はないのだから私にその家を譲ってください。