『敗北と死に至る道が生活』その263
カレーが嫌いな人はあまりいないと思うのだがどうだろうか。振り返ってみれば、父は随分「辛口カレー」だった。「お前なんかに喰わせるカレーなど無い!!」と。現代の子供は顎(あご)が弱っていると聞いた。「小顔」なんかも実は顎が発達しない結果だと言われている。スルメなんかも食べないのだろうか。確かに”キョンキョン”がスルメ囓っている姿は想像出来ない。そうかと思えば”片桐はいり”なんかだとスルメ丸ごとくわえてんのかと思うような勢いだ。
現代っ子はハンバーグやらプリンやら「柔らかい食べ物」が好きなんだそうな。「現代っ子」という言葉自体が既にかなり年寄りっぽい発言だけれども。
カレーなんかも食べやすくして、お母さんが混ぜてくれるらしい。中には一度噛んでから口移しする親もいると聞くから話は穏やかではない。鳥か?と思えば幼児なんだそうだ。
私の母も一度消化してから食べさせてくれた程である。端から見れば「うんこ」に見えるのだが、母はカレーだと言い張っていた。
今夜もインド人はカレーとうんこを扱う手を厳密に分けているらしい。