『敗北と死に至る道が生活』その286
ネバーランドへようこそ。布団に入りながらず~っとプラモデルの作り方の本を読んでいた。キットだけは買ってあるのだ。タミヤの1/20コレクション「フェラーリF1-2000」と「マクラーレンメルセデスMP4/13」だ。指定された塗料も買ってきてある。それを塗る筆も買ってきた。ニッパやカッター等の道具も一通り揃えた。
こんなもん作る過程が楽しいだけだ。私はこれを完成させる予定はない。夜に備えて私はもうしばらく寝ることにした。人はこんなに眠れるものだろうか。「睡眠」は意外に体力を使うとみのもんたが言っていた。確かにそうだ。寝ると疲れる。「入浴」も意外に体力を使うとみのもんたが言っていた。確かにそうだ。「食事」もなんだか疲れる。日常生活はかなり疲れる。いっそのことフルマラソンでもした方が楽なのかもしれない。
そう考え室内で「らくらくステッパー」を踏み続けた。機械でトレーニングするくらいだった外を走ればいいじゃないかと人は言う。だが外を走ると足の裏にかなりの衝撃がある。たいていの人は片足づつ交互に走るからだ。瞬間的に見れば片足に全体重どころか走るというエネルギーまで加わって加速度的にGがかかる。そして重力により血液は足の裏にたまる。これを踏みつぶしているのだからひとたまりもない。足の中で赤血球を潰しているのだ。
過度の運動を行った後で小便が赤くなるのは潰れた赤血球が出てくるからだ。体にいい訳がない。「らくらくステッパー」はステップが足にくっついたままだ。踏んでも踏んでも前に進まない。俺はマイケルジャクソンか。
あー。こうしてまた無駄な休日をひとつやり過ごした訳だ。あなたはどう思う。