『敗北と死に至る道が生活』その302
年を取るとバラエティを見るのが辛くなってくる。若手芸人のつまらなさはある意味罪だ。職業としている以上面白くなければだめだという自覚が全くない。「もういい、帰れ!」など、松本人志の芸風を真似てみたりしているバカが多すぎるのだ。「もういい、帰れ!」はそれなりの名声を手に入れたものでなければ使ってはいけないセリフだ。「お前が帰れ」。「老いをどう生きるか」っつう番組を見ていた。NHK教育テレビ。ジャズミュージシャンの坂田明は22年目にしてやっと自分の思い通りの音が出せるようになったと言う。これは凄いことだ。頭で描く音は究極の理想音だ。それが出せるということは、そうとう理想が落ちているか、実力があがったかのいずれかだ。22年もかかる。老人力なのだろうか。