『敗北と死に至る道が生活』その340
北海道でレンタカーを借りたら、予約していた『軽』が前日事故ったらしいので三菱コルトにされた。もちろん軽料金だ。おかげで31kmオーバーで捕まった。オリックスレンタカーのせいだ。軽ならそんなに出さなかった。筈だ。警官に『過去に追い越されそうだったので必死だった』と言ってみたが精神鑑定してくれなかった。罰金は10mおきに同じ標識を立てるために使われるのだろう。しかし、カーナビって便利だ。私は10年前の出始めのころ買ったのだが当時は行き先と経過が分かる程度のもので、コンビニがあるとかGSとか到着時間までは分からなかった。今は交差点まで詳しく出る。指示を無視しても修正してくれる。
まぁ車は要らない派なのでカーナビも要らない。車があったらお金がかかるし、カーナビも欲しくなる。悪循環だ。いろんなものを切り捨てれば切り捨てるほど、いろんなものが不要になってくる。好循環だ。これがまた気持ちいい。物が増えないということは掃除もしやすくなり、一石二鳥だ。車がなければ車を洗う必要なんかないのだ。
友人もなるべく減らせば『あの映画見た?』とか『この本面白い』とか聞かなくなる。映画や本なんか見てもどうせ忘れてしまう。新聞を取れば広告が載っている。テレビをつければCMが流れる。だから新聞もやめる。テレビも必要以外は見ない。どんな商品があるのか知らないので欲しくない。新しい飲料が出て買ってみて気に入ったとしても3ヵ月後にはなくなってしまう。
私はそういう消費社会から一歩身を引いて暮らしていきたいと。最近つくづくそう思う。缶ジュースが一番馬鹿馬鹿しい。わけのわからない添加物も入っている。私は毎日会社に麦茶を持って行っている。昼は自宅に帰り卵かけご飯を食っている。会社の近くに引っ越せばこういうメリットからすぐに家賃など回収出来る。家賃が安いからと言って通勤に1時間ほどかけるより2万円程度高い都心の賃貸マンションの方が得だ。とは言いながらも私の家賃は新宿新都心で8万円だ。プールもついている。高層階なので新宿の夜景が一望出来る。
そういう人から速度違反の罰金取るなんておかしい。一体何のために切り詰めた生活をしていると思っているのだ。どーんと使うためだ。友達なんか要らない。金があればいい。