『敗北と死に至る道が生活』その433
昨日の東京は暖かかった。極端に言うとTシャツでOKみたいな感じで、渋谷公会堂まで自転車を飛ばしていたら汗をかいてしまった。最近、死というものが他人事ではなくなっている。年のせいもあろうし、事件事故が多いせいもあろうか。交通事故なんて他人事だと思っているが、案外簡単に人は死んでしまう。
生きていることの方が他人事に思えてくる。よくここまで何事もなく生きてきたものだ。危なかった過去を振り返れば、バイクで居眠り運転をしたこともあるし、今では考えられないが飲酒運転もしたことがある。怖い怖い。
最近は青信号を渡るのさえ躊躇しながらだ。歩行者が青でも右左折車が来る。先日自転車と車の接触事故を見てしまった。パーンとえらい音がするものだ。運転手は冷静に見えた。冷静過ぎて降りてくるまでにしばらく時間がかかってぼう然と立ち尽くしていた。何が起きたのかすぐには理解出来なかったようだ。
よく見なかったが自転車の人は倒れていた。倒れている人を見るのは怖い。軽症なのか重症なのかよく分からない。さっさと通り過ぎてしまったが、救急車と警察に電話してあげればよかったと後悔している。一番冷静なのは第三者なのだし、救急車が来るのは一刻も早い方がいいに決まっているのだ。