『敗北と死に至る道が生活』その553
神戸の事件やオウムの事件や拉致事件やさまざまなトラブルに巻き込まれた家族は、それと一生付き合っていかなければならない。本来あった人生とは全く違った戦いの日々が死ぬまで続く。受け入れなければいけない罰でもなんでもなく、ただ『偶然にも巻き込まれてしまった』というところで発生していることが悲しい。これらの事件に巻き込まれた家族は、その後非常に強い精神力を持って社会に貢献してゆく。きっと戦わなければやりきれないのだろう。一方加害者の家族の話はあまり伝わってこない。それが加害者側の家族がろくでもないのか、単にマスコミが伝えないのかわからないが。
ミステリーツアーというのがある。どこに行くか秘密のツアーだ。そんなものに参加する人がいるのかと思っていたが、母が参加するようである。よくわからん。私も今週末いちご狩りに行って来る。トラブルに巻き込まれた家族は、いちご狩りに行くなんてことも考えないのだろう。本来あった人生にはそれがあった筈だ。普通の日々に幸せを感じる。