『敗北と死に至る道が生活』その568
あなたは発信機を埋め込まれた海ガメのプライバシーについて考えたことがあるだろうか。私は少なくともないのである。最近セキュリティーとプライバシー保護の相克問題を聞いたり聞かなかったりする。米国の空港を出入りする人の顔は全てモニターされているとか、誰がいつどこで何をしていたとか。日本の道路にもNシステムがあって、あるナンバーの車はいつどこを走っていたというのが記録されている。確かサリン事件でオウムの関連車が当日、早朝山梨から東京に向かったことも記録されていた。
私は記録は犯罪捜査にのみ使うことが保証されているのなら安全が確保されるのだから、むしろもっとセキュリティーを高めてもらいたい。電話番号も会話も人間もコカ・コーラもなにもかも暗号化してほしい。幸せだけを見たい人は盲目になるそうだ。