『敗北と死に至る道が生活』その608
たまたま入ったコンビニの店員が Mr.マリックだったら君はどうする。そして、お釣りをもらうときに、『千円札が1枚、2枚、3枚、4枚・・・残り300円です。お確かめ下さい』などとピカピカの爪と妙にうまい手つきで言われてごらんなさい。何度も何度も確認することだろう。『通し番号が違うじゃないか』程度の捨てゼリフは用意しておいた方がいいだろう。そんなことはどうでもいいが、『愛し君へ(解夏)』も『オレンジ・デイズ』も『電池が切れるまで』も日本で現在製作されているほとんどのドラマは、病気又は身体障害者を起用していて卑怯だ。病人又は身体障害者が頑張っている姿は涙を誘うにはもってこいだが、脚本としては安易過ぎるのではないか。
『冬のソナタ』を見習いたまえ。健常者の人間関係だけでハラハラさせることが出来るのは凄い。もしかしたら『渡る世間・・・』もいいのかもしれない。ってドラマを殆ど見ない私にとってはどうでもいいことだが。
『博士の愛した数式』も『4日間の奇蹟』も病人又は身体障害者の話だ。もしかしたら『世界の中心で、愛を叫ぶ』もそうかもしれない。安易だ。私は『世界の中心で愛を叫ぶ』を買う気がしないので、本屋で立ち読みを続けている。大衆受けするものが嫌いなのだ。
今日は3章まで読んできた。ちゃんと携帯のメモ帳に『世界中心・4章から』とメモしてある。なんて几帳面なのだろう。八百屋で林檎をかじったら叱られるが本屋で立ち読みしても歯茎から血は出ない。
最後の最後でインパクトのある結末がある小説を知っていたら是非教えていただきたい。私はそういう小説が読みたい。