『敗北と死に至る道が生活』その626
私は『いいとも』を毎日見ているのだが、次のお友達を紹介するとき客が『えーっ』と言うタイミングを逃した空気が好きだ。タモリは気がついているのに全然普通にしている。なかなか見られるものではない。今年に入ってからは中山秀行と岸本加世子がそうだった。100分の1が終わってすぐに『じゃお友達を紹介して下さい』という場合は、100%『えーっ』がある。ところが100分の1が終わってCMに行ってしまう場合は、CM明けにいきなりタモリが『じゃお友達を紹介して下さい』という。ここでスタジオの客としては、CM明けのBGMと共に自ら拍手をしなければならないから、タモリの言った言葉がよく聞き取れないのだ。私も2回ほど観覧したが、CM明けの『えーっ』が言えなかった。現場に行くと意外にステージの声が聞こえない。マイクで拾ってテレビにのっかる声と比較すると全然小さいのであった。
私が呼ばれたとして『えーっ』がなかったら平静を装おうとするが、顔がひきつってしまうだろう。芸能人ってのはたいしたものだ。そんな場合は素直に『えーって言わんかい』と言って場をなごますしかないだろう。客に悪気があるのではないのだから。まぁそんな妄想は今後一生役に立たないのだが。