『牛久大仏な生活』その868
山があって川がある。少々人間の手が入った森がある。田んぼとあぜ道がある。民家が点在しているが、店まではちょっと遠い。若干の不便のためにのんびりした里山がある。そんなくらしに憧れた都会から来た定年後の移住者。私の母方の実家近くにそんな人が引っ越して来た。言うまでも無くログハウス。憧れていたのだろう。
しかしその周りには元々こんにゃく畑があった。その農家は私の親戚なのだが、『農薬をまきにくくなった』と嘆いている。風向きを考えたりしている。直接は言えないから困っていると。
移住者はそんなところまで考えられない。私もいずれは田舎暮らしに憧れているが、そういう問題を孕んでいることに気がつかない。東京は住みやすいところだ。