『こんな生活があってたまるか』その956
男女平等な社会を目指して看護婦やスチュワーデスという言葉がなくなった。だとすれば女子トイレも男子トイレも融合しなければなるまい。温泉なんか全部混浴だ。電車も『男性専用車両』を作るべきだ。それが出来ないならやめちまえ。会社で配られた資料によると。人権の問題として葬式でお清めの塩を配らないそうだ。清めるということは死者がけがれているということになるらしい。そんなことを否定していったら文化や習慣というものはなくなってしまう。そのうち『豆まき』も『ひなまつり』も差別だからやめかねない勢いだ。
『ブラインドタッチ』も差別用語だから使わないように指導された。『ちびくろさんぼ』が復刊したというのに何を言い出すのだ。
『ブラインドタッチ』で盲目の人が不快な思いをするらしい。という考え方が不快にさせるのだろう。使うほうはこれっぽっちもそんなこと考えたこともない。
『考えたことがない』ということが悪いことだと指導された。社員なら反論のひとつも出来るが契約だと『当社の方針を守れないのなら契約しません』と言われればそれまでだ。こうして私は会社でますます無口になる。風通しの悪い社会になったものだ。