『バレーボール女子は結構強いのね生活』その977
スーパーへ行った。スーパーと言っても特別スーパーなところはなく、いたって普通のスーパーだ。だったらマーケットでいいじゃないかと私はひとりごちた。4歳くらいだろうか。(母)お母さんと(私)少女が買い物をしていた。少女がお母さんに(軟)ソフトクリームをねだっていた。そこのスーパーの冷凍食品売り場は子供がのぞき込めるくらい低い陳列棚で、アイスのたぐいも置かれている。少女が手にしたのはエスキモーの(軟)ソフトクリームだった。『これ食べるとほっぺが取れちゃうんだ~。ほっぺが取れちゃうんだよ』と誰に語るでもなく言っている。私はそれを横目でみながら(正しくは、ほっぺが落っこっちゃう)だろうと思いながらも、幼気(いたいけ)で純真な心を微笑ましく思った。その子の母は『これだけ言われりゃアイスも嬉しいだろ』といたって冷静につぶやいていた。
心をそそられた私はエスキモーの(軟)ソフトクリームをひとつ買ってみた。なんのことはない普通の(軟)ソフトクリームだった。私も(軟)ソフトクリームを食べてほっぺが取れちゃいたいくらい蒸し暑い(炎)午後だったことは間違いない。