『昭和生まれ生活』その1111
『三丁目の夕日』を見てきた。東京タワーの作成中ってのはあんな時代だったのだ。私が知っている昭和のもうちょっと前の話だ。私が子供のころもミゼットやら三輪自動車が走っていた。あれはカーブで簡単に転倒する。さすがに氷式の冷蔵庫は知らない。手で絞る洗濯機は知っている。脱水槽がなく、ローラーが2つついていて、間に衣類を挟みこんで回すと圧縮されて水が切れるというすぐれものだが、服がマンガのようにペラペラになって出てくる。私の母はあそこにマヨネーズの終わりかけを入れて絞って出していた。せこい。
貧乏だったけど豊かな時代だった。
映画は客の年齢層が高く、どうでもいい場面で笑う人が多く、いまいち世界に入れなかった。単純にいい話だった。寅さんシリーズみたいな発展系にも出来そうだが。
東京タワーが完成したのが1958年12月23日。テレビ塔なのだが、映画ではテレビを見ている。東京タワー完成前はどういう電波の飛ばし方をしていたのだろう。そんなことはどうだっていいか。